かねたバランス接骨院ブログ

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2019.06.26更新

「医療・健康情報を見極めて活用する力」のことを

ヘルスリテラシーといいます。

 

  

このヘルスリテラシーが低いと

 

・死亡率が上昇(Bostock S,et al,BMJ,2012) 

・健康状態の悪化と死亡率の上昇(Berkman ND,et al,Ann Int Med,2011)

・医療の質低下、健康状態の悪化&救急搬送率&入院率&長期入院率が上昇(Editorial,Lancet,2009)

 

しちゃいます(;'∀') 

 

 

情報に振り回されて、かえって不健康になっちゃいます。

不安や心配が膨れ上がり、扁桃体が興奮し、ストレスホルモンが身体中をめぐっちゃったりしますからね。

 

ので

痛みの回復のためにも

将来の健康的な人生を謳歌するためにも

できるだけ若いうちから

正しい情報を身につけて不安・心配・恐怖に振り回されないことが大切だよ~

とセミナーなどでも啓蒙させていただいております。

 

最近、このような情報を得る機会がありました。

「頭が痛くて、心配になって、MRIをとってもらった…」なんてご相談もたくさんいただきます

もっと早くに知っていれば、もっと違った角度から、もっとたくさんの方のお役に立てたのかもしれません。

 

 

何かのご参考になりましたら↓↓↓

 

  

両親が、脳梗塞、くも膜下出血をしているので、私の脳ドック受診の相談をかかりつけ医にしたところ、「受ける必要がない。問題が発覚したところでどうしようもない。」と言われましたが、実際はどうなんでしょうか?

 

第5回 脳ドックで脳動脈瘤が見つかったらどうする 手術か経過観察かどちらが正しい?

 

10ミリ以下の未破裂脳動脈瘤が破裂する確率は 0.14~3.19%

手術により手足に麻痺が生じるリスクは 1.9~12%

不安を募らせてしまうと、そちらの方が健康を害するのでは…

 

 

 

投稿者: かねたバランス接骨院

2019.06.20更新

長引く腰痛患者に届けたい心のトレーニング方法

007 「からだを動かしてみよう」

 

 

 

動けば必ず何かが変わります。 動けば必ず何かが分かります。 動けば必ず何かが身につきます。

動くことによって、あなたは強くなってきます。

~多湖輝 
 

 

  
 
世界最先端のいたみ研究が、「身体を動かすこと、運動療法が最も有効である」ことを明らかにしております。 

 

いわゆる運動や体操に限らず、いつもと違った動作・行動をしてみることが、いつもと違う結果を出す基本といえるのでしょう。

 

「そうはいっても、痛いから動けないんだ…」「痛みを治すことが先、治ってから動く…」

 

長引く症状から抜け出せない方の多くは、このような考えで、同じ場所にとどまります。

 
 
これは痛みそのものよりも、痛みがヒドクなるのではという不安恐怖からくるもの。

 

  
痛くなるのではという予測(ネガティブな思考) → 不安・恐怖(ネガティブな感情) → 動かさない・必要以上に安静にする(行動) → 機能の低下 → 痛み過敏・できることが少なくなる → 動いたら痛くなるのでは…
 

  

このような “不安や恐怖から逃げることによる悪循環”(恐怖‐回避モデル) を、いかにして断ち切るか?

 

 

ネガティブな思考や感情を変えられたら最高ですが、

現実は、時間もかかり なかなか難しいもの。

 

思考と感情を変えるのに、もっとも役に立つのは、動いて立ち位置を変えてみること。

 

いつまでも同じ場所にいては、同じ景色しか見えません。

  

 

痛いなりに、今できることから始めてみる。 完璧じゃなくてもいいから、ほんの少し、小さなことからでも始めてみちゃう。

この姿勢が、将来を分ける大きなポイントになるのです。
  

 

 

 
 
~ 今日からできる心のトレーニング ~

 

 

すでにできていることから始めてみる

 

運動による鎮痛効果は、全身的に及びます。

痛いところを何とかしよう! と固執するよりも、すでに痛みもなく動かせていることから始めてみるのも ひとつの手です。

たとえば、肩が痛くて腕をあげられない場合。 

「腕をあげられるように…」と、患部の運動にこだわらず、 ウォーキングやスクワットなど、足腰・全身を動かす運動から始めてみる。

反対に、足腰が痛くて動かすのが怖いのであれば、腕や上半身を動かす運動から始める。

 

大切なのは、できないことにクヨクヨしているより、できることを探して、一歩進んでみる心の持ちようです
 
 

 

 
変わりやすいところ 取り組みやすいところから始める

 

完璧主義は痛みを長引かせます。

 

もちろん、一気に100点!パーフェクト!を達成するような 「本質的な問題」に ピンポイントで取り組めたら最高です。

 

でも、現状、10点位のことしかできない状況で、いきなり100点を目指して取り組んでみても

「やってみた→できなかった」と、自信喪失、自己嫌悪のパターンに。 

 

これでは、ますます身体を動かす意欲が低下します。

 

本質や完璧にこだわらず

「変化を引き起こしやすい行動習慣は?」「本人が取り組みやすい日常の活動は?」「改善を実感しやすい方法は?」と

実現可能なテーマを設定する視点が大切です。

 

 

 

目指すのはほんのちょっと上のこと

 

10点しかできないなら、11点を。 いきなり完璧を目指さずに、今の私より、ちょっとだけ向上

そのために何が出来そうか?を探してみましょう
 

 

 

  
不安リストをつくってみる

 

あえて、不安や恐怖を感じる動作・動き・活動・運動(以下 動きと略)を思いつく限り書き出してみましょう。

 

そして、書き出したそれぞれの項目に「不安点数」をつけてみます。

まったく不安も恐怖も感じない動きには0点を。 これは絶対無理!死んじゃう!白目向いて気絶しちゃう! というものを100点満点として、

ご自身の感覚でチェックしてみます。

 
 
お察しの通り、

このリストの活用法は、不安点数の小さい項目から、順に取り組み始めていくのですが、 ここでヒント。 ちょっとだけ視野を広く。

 

同じ動きでも、回数や時間、動く範囲や負荷量を小さくすることで、不安点数は変わってきます。

 

100回では無理でも5回なら。 

30分は厳しいけど10分なら何とか… いや5分くらいなら大丈夫でしょ。

なんて風に。

点数が小さくなるように、自分なりに「これくらいならイケそうかな」というポイントを見つけて、クリアしやすくする

そんなこともおススメです。

 

 

 

イメージトレーニングから

 

どうしても行動するのが怖いのであれば、まずはイメージトレーニングから始めてみましょう。

 
目を閉じて、ゆったりとした呼吸を意識しながら、その動作をしている自分をイメージしてみる。

ポイントは「上手くできている自分」をイメージすること。

はじめは難しいかもしれませんが、繰り返し練習することで、次第に「できている自分」を強くイメージできるようになってきます。 

 

と同時に、その動きに対する怖さにも慣れてくる(不安点数が下がってくる) ことに気がつくでしょう。

穏やかな呼吸は、不安などのネガティブ感情も穏やかにしてくれます。

 
さらに続けることで、「ちょっと取り組んでみようかな」という気持ちがわき起こってくる。

そんなことにも気がつくかもしれません。
 

 

 

日記をつける
  

トレーニング日記をつけるのもアリ!

詳細は「日記をつける ~トレーニング日記編」あたりで後ほど。
 

  
 

 

 

 
次回 

008「日記をつける ~セルフモニタリング」

投稿者: かねたバランス接骨院

2019.06.04更新

感謝が始まるとき 苦闘は終わる。 

~ニール・ドナルド・ウォルシュ
 
 

 

 
「どんな痛みでも脳で感じています」

 

長引く痛みでつらい思いをされているのは、

脳の扁桃体の暴走が止まらないことが、根本的な理由。

 

  
骨盤を矯正しようが、筋肉や筋膜の緊張を緩めようが、

痛み止めのお薬や注射、手術でヘルニアや変形などの異常なところを取り除こうが、

この扁桃体の興奮が穏やかにならないと、結局は、症状をぶり返したり、期待したような効果がでません。 

そればかりか余計にひどくなっちゃうこともあります。
 

  

逆もまた真なり。
  

上記の治療方法に限らず、どんなアプローチでも、

「よかった~、これでよくなる!」というような

期待感が高まったり将来への不安や痛みに対する恐怖感が解消されることで、症状は改善していきます。
 

 

 
 
実際に

治療をする・しないに関係なく、ネガティブな診察をしたグループとポジティブな診察をしたグループでは、改善率に有意に差がある。

という研究結果も出ています。(Thomas KB : BMJ , 1987)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

① ネガティブアプローチ

 a、治療群   改善率 42%

 b、無治療群  改善率 36%

② ポジティブアプローチ

 a、治療群   改善率 64%

 b、無治療群  改善率 64% 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

 

つまり、

回復にもっとも大きな影響を与えているのは、

治療そのものの効果よりも、患者に対する医師やセラピストの関わり方  

というわけ。

 

患者さんの不安や恐怖をあおるような説明や治療は、かえって回復を妨げ、治癒を遅らせることになるのです。

 

それくらい「心理・社会的要因」の影響力はとても大きいのです。
 
(…だからこそ、根拠のたしかな情報で、安心と勇気を届けることが大切なんですねぇ…)
 

 

 
 
そんな不安や恐怖に反応する、扁桃体の興奮を抑えてくれるのが、側坐核やDLPFC(左背外側前頭前野)といわれる部分。 

この脳の報酬系といわれる仕組みを、いかに元気にするか!? 活性化させるか!?

これが、根本的な改善を左右する大きなポイントなわけです。

 

 

 


~ 今日からできるこころのトレーニング ~

 

 

 

感謝日記を書く
 

 今日一日を振りかえって 「ありがたいな~」 と感じることを書き出してみましょう。 

 

ハーバード大学での研究では、一日に3つ、これを21日間 継続することで脳の報酬系の働きが元気になってくる。

そんな結果も出ています。

 

書き出したら、もう一度 その出来事を思い出しながらじっくりと感謝の気持ちを味わってみましょう。  

 

 

些細なことへの感度を高める

 

感謝日記のコツは、大きな刺激にだけ目を奪われないこと!  小さなこと、しょぼいことを見逃さないこと! です

 

人の脳は「順応」 いわゆる慣れが生じます。

はじめは「ありがたい」と心が動かされたことでも、慣れてしまうと、「当たり前」になってしまいます。

 

痛みが長引きやすい人は、感謝への感度が鈍りがち。 

 

 

「朝起きられた」「仕事に行けた(働ける場がある)」「ご飯が食べられた」とか

「心臓が動いている」「呼吸ができている」など

 

当たり前になっている些細なことにも、感謝を見つけられるようになる。

 

感謝への感度が高まるにつれて、報酬系の働き・鎮痛のチカラも強くなっていきます。

 

 

  

今この瞬間は、喜びと幸せに満ちている。 注意していればそれが見えてくるだろう。

~ティク・ナット・ハン

 

 

始めは難しいかもしれませんが、日々「意識して探す」「見つけて書き続ける」ことが大切。 トレーニングですからね

 

 

 

007「体を動かしてみよう!」へ続く

投稿者: かねたバランス接骨院


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