【産後の骨盤矯正について】
下の図をご覧になった皆様
もしかして、何の疑いもなく
背骨や骨盤の歪みが、体の不調や痛みを引き起こす。と思い込んでしませんか?
確かに
妊娠後期~出産にかけて、腰から骨盤にかけての痛みを感じる方は、たっっっくさんいらっしゃいます。
むしろ当たり前のような症状なのかな?とも思えます。
でも大多数の方は、時間が経過するとともに回復していきます。
そして、残念ながら7~10%のママさん達は、出産後もその痛みがなかなか治らない。産後の腰・骨盤のいたみとして慢性化してしまう方もいます。
でもね、これ
「背骨や骨盤が、出産で歪んでしまったから!」
「骨盤が緩んで不安定になってしまったから!」
「出産で開いた骨盤が、ズレてしまったから!」
が原因ではありません(`・ω・´)ゞ!
多数の研究で、背骨の歪みや骨盤の歪みと、腰や骨盤帯のいたみは関係がない!ことが分かっています。
(というか、実は「骨盤が歪むことが痛みの原因になる」っていう科学根拠がほとんどありませんから!)
産後に腰や骨盤帯の痛みのある女性と、とくに痛みがない女性を比べても、背骨や骨盤の角度や動きに特に違いはない、ってことも分かってます。
(骨盤が傾いていても、歪んでいても、別に痛くない人たちも多数いるわけです)
じゃあ、何が痛みを引き起こしてるのさ!?? って話ですが、
一言でいうと
「脳や骨盤組織の神経が、痛みに敏感になっているから!」(*´▽`*) なんですよ~
妊娠~出産、そしてその後にやってくる育児や仕事との両立、新しい対人関係の構築など
それはそれは、ママさんたちにとって、未知なる不安や恐怖がのしかかってくるわけです。
こういった人生において大変な時期に、心理的ストレスや睡眠不足、それに加えてお腹がが大きくなってくる等の身体的な負荷が
・脳を含めた神経系を緊張させ、骨盤周囲の組織を「痛みに過敏」にさせてしまいます。
・痛みを鎮める働きを、弱くさせてしまいます。
これが本当のメカニズムなんです。
だから、本来は気にすることのない程度の動き(刺激)でも、「痛み」として感じてしまうわけでです。
それに加えて
「骨盤が歪んでいるから…」「今のうちにちゃんと対処しておかないと、将来ひどく…」なんて説明を受けたら
・ますます不安と恐怖が煽られちゃいます
・ますます骨盤に意識が向いて敏感になっちゃいます
・自分の骨盤は弱くて脆いんだ、というマイナスのイメージが出来上がっちゃいます
・自分の体に自信が持てなくなっちゃいます
・不安と恐怖と自己効力感の低下で、動くことを怖がり、怯えてしまいます
ということで
骨盤が歪んでいるから痛いんだ!だから今のうちに元の状態に戻しておかないと!という
医学根拠のない説明を信じるのは、やめた方がいいですよ~(*'▽')!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
産後の腰痛・骨盤帯のいたみで困ったら…
いたみにマニアックなほど詳しい、かねたバランス接骨院までご相談を(=゚ω゚)ノ
柔道整復師/StrayKidsファンクラブ会員(笑)/日本いたみ財団認定いたみマネージャー/厚生労働省慢性の痛み診療研修会修了