ご参考に→『八木亜希子さんも罹患…突然生まれた不自然な病「線維筋痛症」の正体』
北原先生 毎回勉強になります
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私事ですが思うコト
確かに、診断名がつくことで「やっぱり私のはちゃんとした病気だった!」ってホッとすることはあります。
そして、ホッとした瞬間に、今までの痛みがウソのように、快方に向かっていくケースもあります。
「ほら、やっぱり、私のは難治性で、原因がよく分からない、ちゃんとした病気だったじゃん!」
ってね
今まで 病院に相談しても 「原因がよく分からない」とか 「検査上は、異常はとくに見当たらない」とか 言われてきた人は
医療不信からくる不満やなかなか快方に向かわないことへの焦りやイライラ
周りの人からもよく理解してもらえず 「気の持ちようだよ」とか励まされることへのいら立ちや分かってもらえない怒り
痛みとはとっても不思議なもので、そういったネガティブな感情がわき起こるとますます酷く長引いてしまうもの。
それが、線維筋痛症という診断をされたことで、「ほらやっぱりちゃんとした難病だったジャン」って
不思議と安心感や いままで理解してくれなかった人への優越感がわき起こる
ポジティブな感情はそれだけで報酬系を元気にし、痛みを鎮める働きになります。
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こういうケースよくありますからね
でもね
多くのケースは逆 線維筋痛症という診断が、呪いとなって かえって治りにくくなります。
呪いっていうとおかしく聞こえちゃうけど
「私は線維筋痛症だから、難病なんだ! 治りにくいんだ!」ていう 治るためには役立たない 不適切な信念(病気に対する負のイメージや自分ではどうすることも出来ないという無力なセルフイメージなど)が強まってしまうっていうこと。
何度も言いますけど
はげしい痛み(痛みに過敏になっている)や長引く痛み の背景には「心理社会的要因」が深く関わっています。
おそらく私たちが思っているよりも はるかに大きく。
だから
①「痛みって何なのか?」をより正確に理解すること
②運動療法に取り組むこと
③同時に心の柔軟性を鍛えていく(ストレスを感じやすい、ため込みやすい「考え方」「対処の仕方」の柔軟化)
起きている現象は、とっても複雑だけど
回復のために役立つことは、とってもシンプルだったりします。
あとはそれを柔軟に取り入れられるかどうかだけ・・・
・診断名に振り回されないように
・痛みの正しい情報が広まりますように
過去ブログ
『50歳からでも間に合う 腰痛を根本から改善するマインドフルネストレーニング』
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ちなみに
太ったから痛むのか? 痩せたから治ったのか? ということについては
僕的にはちょっと違う見解で
痛みに深く影響を与えているストレス
その反応のひとつとしてストレスホルモン「コルチゾール」が分泌されます
コルチゾールと肥満は関係性があります。
ストレス反応→「痛み脳の興奮」「コルチゾール分泌による肥満」
そして、「痛いから動かない」→「ますます肥満」
こんな流れかな・・・と。
そして運動療法を行う
運動による「扁桃体の興奮抑制」→「痛み脳の興奮が落ち着く」
運動+動けたという達成感→「脳の報酬系が元気に働く」→「鎮痛」
動くこと+ストレス反応の抑制→痛みの改善 肥満の改善
そんな感じ。
いずれ
①「痛みって何なのか?」をより正確に理解したうえで
②運動療法に取り組む
③同時に、ストレスを感じやすい、ため込みやすい「考え方」「対処の仕方」を修正していく
この3つが回復のためには有効というのは変わりないんだろうな~