誤った知識には注意せよ! それは無知よりも危険である
‐‐‐バーナード・ショー
冒頭からダンディなおじさまの写真です
皆様こんにちは! かねたバランス接骨院 バーナード… ではなくカネタです
いや~ 最近、 首・膝・腰・股関節・足について
「ストレートネックと言われた」とか
「人より骨が一個多いから負担がかかりやすい、と言われた」とか
はたまた
「軟骨がすり減って変形しちゃってるからね(だから痛いんだよ)」と言われて「歳とる前に手術しないといけないのかな…」という相談があったり
なんの症状もないのに、肘の超音波検査でじん帯の異常?が見つかったから、負荷をかけないように、大好きな運動を控えないといけなくなった…みたいな相談が増えてきました。
前からチョイチョイありましたが、特に最近!ですね
ということで
皆様の心配が少しでも解消されますように
最新の医学研究にもとづいた「画像検査に関する“正確な情報”」をお届けしていきたいと思います(*'▽')!!!
結論から言いますと
「画像検査は意味がない!! 実際の痛み症状と無関係のものが非常に多い!! ので、気をつけてね」 です
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①「股関節の変形は、痛みと無関係 その1」
21人のプロホッケー選手と、18人の学生ホッケー選手の合計39人の、骨盤および腰部を高解像度のMRIにより撮影。
2人だけ10点満点のうち3点という、軽度の痛みが報告されていたケース。
New study finds 70 percent of able-bodied hockey players have abnormal hip and pelvis MRIs.
March 15, 2010 , American Orthopaedic Society for Sports Medicine
39人中 37人は痛みも何にもありません健康な選手 痛みを訴えているのはたったの2選手、しかも軽度のものです。
で、MRI撮ると
21人(54%)に関節唇の損傷が!
12人(31%)に腰の筋肉の損傷が!
2人(5%)に腰の腱の炎症が!
全体的に見て、選手の70%にMRIでの異常所見が見つかったけど、べつに症状はなかったよ。
というもの。
「無症状の選手の7割に異常所見って・・・ これって痛みと関係あるのかね!?」
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②「股関節の変形は、痛みと無関係 その2」
で、べつの論文を検証。
腰痛、疾患、傷害のない、要するに健康な人45人をMRIで撮影。
Prevalence of Abnormal Hip Findings in Asymptomatic Participants A Prospective, Blinded Study Show all authors
Brad Register, MD, Andrew T. Pennock, MD, Charles P. Ho, PhD, MD
その結果はというと
症状のない参加者の、股関節の73%に異常が認められ、関節唇の損傷は69%で確認された!
って
「おいおい! とりあえず症状がなくても、7割の人は何かしら異常が見つかっちゃうんじゃん!」と突っ込みたくなります
だいたい7割程度の割合で、健康な人でも異常は見つかっちゃうんですね~
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ということで
次回は、最近、膝の相談が多いので、そのあたりいってみましょう!
↓↓↓
痛みと画像所見は無関係なことが多いです!
とくに腰痛に関しては「画像検査は有害無益!」と言われております
意味がないばかりか、かえって画像検査すると悪化につながっちゃうよ。ということです
こういう情報を知らないで
大好きな趣味やスポーツを、充分にできなくなったり、やめちゃうケースも見受けられます。
学ばせていただいている私としては、とても悲しいことです。
「正確な情報」を身につけて、安心して、大いに、伸び伸びと、痛みなんて気にすることなくスポーツに趣味に楽しんでもらいたいものですね(*'▽')
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