「あなたは、睡眠中に精神的な充電をしているのです。
適当な睡眠は、人生の喜びのためにも活力のためにも、欠くべからざるものです」
ーーー J・マーフィー
痛くて眠れない…
日中はいいけれど、寝る時間になるとムズムズしたり、症状が酷くなったり。
もしくは
眠りの途中で目が覚めてしまい、症状がひどく感じられてしまう。
こういうのって
いったん気になりだすと、ますますツラくなってしまいます。
これでは、質のよい睡眠はとれません。
「どんな痛みでも脳で感じています」
ストレスホルモン(コルチゾールなど)が過剰に分泌され、
幸せホルモン(セロトニンやオキシトシン)の分泌が低下すると、
脳は痛みに敏感になり、体から送られてくる些細な信号も、強い痛みとして感知してしまいます。
痛くて眠れない、目が覚めてしまうのは、このせいかもしれません。
睡眠には、これらのホルモンバランスを調えたり、
気分やストレス・集中度・幸福度に大きな影響を及ぼす。そういう効果があることが、たくさんの研究で報告されています。
眠れない → ホルモンバランスの乱れ → 脳が休めない → 神経過敏・イライラ・気分の落ち込み・不機嫌→ますますストレスや痛みに過敏になる
この悪循環から抜け出すためにも、しっかりと質のよい睡眠を十分にとることが大切です。
「快い眠りこそは、 自然が人間に与えてくれる やさしく なつかしい看護婦である」
ーーーシェークスピア
~ 今日からできるこころのトレーニング ~
心配事や、くよくよ同じことを繰り返し考えたりするのも、脳(こころ)を多忙にし、しっかり休めなくなってしまいます。
就寝前は、からだと脳(こころ)をゆっくり休め、リラックスする時間をとることが大切です。
適度な運動
軽く息が上がるくらいの運動をする。日中に適度に身体を動かすことで、睡眠の質を高めるという研究結果もあります。
ただし、睡眠前の激しい運動は、かえって体と脳を覚醒させてしまいます。
できれば夕飯前までに、からだを動かしておきたいものです。
穏やかな呼吸とストレッチ
私の院では、ブレス&ストレッチングと呼び、ことあるごとにおススメしております。
一日の終わりに、仕事や勉強、運動などでいつの間にか緊張した体を、じっくりと伸ばしながら、ゆったりとした呼吸とともに脱力させていきます。
ストレッチの種類は、どんなものでも大丈夫。一般的な柔軟体操(ストレッチング)でいいんです。
ポイントは
「息を吸いながら体にある緊張に気づく。息を吐きながら、体にある緊張を穏やかに静めていく」 こと
呼吸を穏やかにすると、体も心も穏やかになっていきます。
寝る時間を決める
家事や仕事など「これを完璧に終わらせてから」をたまにはやめてみましょう。
「完璧じゃないと許せない」は、痛みが長引きやすい傾向にあります。
「今日は〇時には床にはいる!」 あらかじめ決めておく。
そして、それ以外のこと、やり残したことへの執着は捨てる。 決めておいた時間になったら寝る準備をする。 そんな日を設けてみましょう。
眠るための環境を整える
寝室を「睡眠をとる」ための空間にしていきましょう。
この場所では、仕事をしたり、ゲーム、スマホ、パソコンなどの娯楽はしない!
温度・空調・明るさ・香り・寝具など、とにかく眠るために役立つもの、つまりは 自分が穏やかになれる場所、心地よく感じる環境 に整えます。
眠りに入る準備
とくに睡眠の前は刺激をさけましょう。静けさと穏やかさを準備していきます。
仕事・パソコンやスマホ、テレビなどの光刺激・カフェイン・激しい運動・過食やアルコールの飲みすぎ、などは深い睡眠を妨げてしまいます。
「床にはいる!」と決めた2時間くらい前から、これらを意識的に避けることも大切です。
次週
006「日記をつける ~その1 感謝日記」