001 「どうして、こころのトレーニング方法?」
「腰(身体)が痛いのに、どうして心のトレーニングなんですか?」
よく聞かれる質問ですし、確かに疑問を抱かれるのもよく分かります。
わたし自身、痛みの勉強を始めた時は戸惑いましたから。
でも、学びを深めていくほど、そして施術件数を積むほど
「心の状態がおよぼす影響の大きさ」を見過ごすことはできなくなってきました。
先の質問に対する答えはとてもシンプルなものです
ずばり「長びく痛みから抜け出すために効果的だから」でしょう!
丸尾君ならきっとこう言っているはずです
だからこそ
1)~4)のカテゴリーを実践してほしいわけです。
今回は4つのカテゴリーの中でも
「特に “4)こころの扱い方を身につけること” が大きなポイント」
というお話をしてみたいと思います
どうしてここが大切かというと
たとえば
「1)痛みの正しい情報を身につけること」に取り組んでみましょう!
となったとき。
ここは本当に、長引く痛みから抜け出す基本中の基本でもありますし、
「痛みの捉え方」「痛みに対する考え方・イメージ」に変化をもたらし、
生涯にわたって大きな安心を届けてくれることになるので、避けて通れない部分なのですが
いくら正しい情報を、聞いたり・目にしたところで
「いや、あなたはそう言うけど…」
「医学的にはそうなんだろうけど…」
とか、時には
「…(無言)」
という反応をされる方がいらっしゃいます。
どうやら私たちは、
どれだけ正しいこと、役立つことでも
一度身についた「自分の知識・信念と違ったこと」を提示されると、
怖れ(手放す恐怖・否定された感への怒り・異質なものを受け入れる不安)が生じ、
すぐには受け入れることができず、抵抗してしまう。
という傾向があります。
(確証バイアス・認知不協和・バックファイヤー などの心的状態)
もちろん、すんなり耳を傾け、受け入れる方もいらっしゃいます
そのような方は、回復もスムースですので、そもそも治りにくく長引く=慢性化することはないのかもしれません。
そう考えると
やはり回復の根本に流れているものは
「4)こころの扱い方を身につけること」
結局は
これが実践できないことには、1)の恩恵を充分に得ることができなくなってしまうわけです。
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