みなさん、骨盤や背骨 どれくらい歪んでますか~?
という問いかけから始まってみた今回の投稿です(´ー`)
今日も脊柱側弯症の心配をされている方、骨盤の歪みを指摘されて悩んでいる方、数名からご相談を受けました。
月に何人かは、この手の「歪み」のご相談をいただきますけど
一日に数人は何かのご縁かと思い、改めて「歪み」に関するお話をさせていただきます。
まずはコチラのデータを拝借↓↓↓
(Fullenlove TM & Williams AJ : Radiology,1957より改変)
ほんでコチラ↓↓↓
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健常者200名・急性腰痛患者200名・慢性腰痛患者200名の
ファーガソンアングル(腰椎前弯の角度)を比較した結果、
どのグループにも差が認められない。医師は腰椎の前弯に関してコメントをしてはならない。
(Hansson T . et al, Spine,1985)
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発症後、1年以内の腰痛患者(144名)と健常者(138名)を対象に、
骨盤の歪みと下肢長差を厳密に測定した結果、
どのような臨床的な意義においても、骨盤の非対称性と腰痛に関連はない
(Levangie PK, Spine,1999)
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いかがでしょうか?
側弯症… 健康な人(痛くもなんともない人)でも、とりあえず画像をとれば45.5%の割合で側彎が見つかっちゃいます。
反り腰だとか、背骨のS字カーブがどうだとか… 健康でも、痛みがあっても同じ割合で検出されますので、お医者さんは、痛みと関連のない画像を見せつけて、不安にさせてしまうような、コメントは控えましょ!! って見解になってます。
骨盤の歪み… どのような臨床的な意義においても、腰痛と関連はない!! のが最先端の研究で明らかになっている、新しい常識です。
“今”の“日本”では「骨盤矯正や猫背矯正」なんてのがブームにもなっちゃってますね。
痛みの正しい情報は、専門的な部分もありますので
ちゃんと勉強をしないと分からないものですし、
ちょっと“ググった”くらいでは手に入りにくいものでもあります。
だから、
多くの患者さんが知らないのは当然かもしれませんし、
いわゆるセラピストやお医者さんから
「骨盤歪んでない?」とか、「背骨の歪みがあるから、身体に負担がかかってるのね」みたいな説明をされると、すぐに信じてしまうのも仕方ありません。
でね、じつは、この医療者の根拠に乏しい一言が
患者さんに間違った信念を植えつけて、不安と恐怖を生み出し、慢性的な痛みにつながってしまうのです。
「医療者の呪い」とも言われております。
そしてなぜか、
痛みの治療にあたっている多くのセラピストさんも、この新しい常識を知らないのが現状。
だから、
もし 「骨盤の歪みが…」「背骨が歪んでいるから…」という説明がはじまったら…
「あ~、この先生、ちょっと勉強不足なんだな~」「もうちょっと真剣に患者さんのことを思って、新しい情報を勉強されたらいいのに」と思ってしまいますし、
(ちょっと上から目線になっちゃってますね(笑))
実際に、皆さんもこういう説明をされたら
「へ~、そういう考えもあるのね」と参考程度にとどめて、深く気にしすぎないようにしていただきたいな~(´ω`*)とも思うわけです。
かねたバランス接骨院が、
科学的根拠(エビデンス)にもとづいた施術を提供しているのは、この「呪い」を解く作業を大切にしている からです。
(だって、この呪いを解く作業に、ほぼ一人で長年取り組んできた人と出会っちゃったし、
執筆活動や講座を通して、呪いを解けるセラピストを増やそうと活動されている巫女さん(のような人)を見ちゃってますから)
間違った信念(呪い)のままでは、対処法も間違った方向にいっちゃいます。
本当に「痛みの悪循環から抜け出したい!」「健康を目指したい」なら… 呪いをかけるセラピストより、呪いを解けるセラピストに、ご相談をm(__)m
側彎でも心配ない!
歪みも関係がない!
かねたバランス接骨院 金田ヨシヒロでした
次回は、「痛みや患部以外のことに目を向けてみましょ」 第2弾いきまーす
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長引く痛み…という問題を根本から解決したいのなら
症状に対する正しい情報!新しい常識!を身につけて
誤った信念、不安と恐怖、から抜け出すことが大切です(*'▽')
かねたバランスの「トリガーポイント徒手療法」と「痛みの認知行動療法」もお役に立ちますよ
ご相談は「お問い合わせメール」からお気軽にどうぞm(__)m